犬猫の低血圧/アジソン病のフロリネフ錠を解説

犬猫に必要なホルモンを出してくれる「副腎」。

その副腎からホルモンが出なくなってしまう病気「アジソン病」を知っていますか?

今回は、そのアジソン病の詳細や症状,フロリネフという薬についてお話します。

これを読んで、病気の早期発見の手助けにしてくださいね。

■犬猫に大切な臓器「副腎」とは■

犬猫に欠かせない、ホルモンを分泌してくれる副腎とは、どんな臓器なのでしょうか。

場所は、腎臓の上で、小さなソラマメ状の形をしていて、左右2つあります。

副腎には、周りの副腎皮質と、中央の副腎髄質に分かれています。

それぞれ分泌されるホルモンに違いがあり、

副腎皮質…
糖質コルチコイド(コルチゾール)、鉱質コルチコイド(アルドステロン)

副腎髄質…
アドレナリン、ノルアドレナリン

主に上記のホルモンを分泌してくれます。

このホルモンは少量で身体全身に作用するもので、ほんの少し多くても少なくても体に異常をきたします。

副腎自身に腫瘍や傷などの問題があってホルモンが分泌されなくなってしまう原発性と、副腎に「ホルモンを出してください」と命令する器官の脳下垂体に問題がある場合があります。

副腎皮質から分泌されるホルモンの役割は

・炎症抑制
・血圧・脈拍の正常化
・血糖値のコントロール
・たんぱく質、脂質のエネルギー変換
・衝撃やストレス、緊迫状態への反応
・骨吸収
・ナトリウムイオン,水分の再吸収
・カリウムイオン・水素イオンの排出

上記のように、体全体の均衡を保っている重要なホルモンであることが分かります。

■アジソン病とは■

副腎皮質から分泌されるホルモン量が極端に減った状態を「アジソン病」と言います。

アジソン病にかかると

・元気、食欲がなくなる
・痩せてくる
・運動したがらない
・徐脈
・低血圧
・多飲,多尿
・嘔吐,下痢

一見すると、ほかの病気と区別がつきにくく、単なる老化現象としてとらわれがちです。

また、症状は副腎皮質の90%が破壊された場合に出現すると言われていて、早期発見が難しい病気です。

犬の場合は良くなったり悪くなったりを繰り返すと言われており、ますます早期発見が難しいと思われます。

ストレス下に置かれた状態で症状が悪化する場合が多く、初期症状では高いストレス状態に置かれた場合に症状の発現があります。

動物病院で血液検査を行うと、高カリウム,低ナトリウムという所見が出てきます。

血圧を測ると、低血圧や徐脈が確認できる可能性があります。

■アジソン病の治療薬「フロリネフ」■

アジソン病の治療薬として使用されるのが「フロリネフ」というお薬です。

これは、人工的に合成された副腎皮質ホルモンの鉱質コルチコイドであるフルドロコルチゾン酢酸エステルを有効成分としています。

この人工的に合成された鉱質コルチコイドを摂取する事で、体内で不足していた分を補う事が可能です。

つい先ほどまでぐったりして元気がなかった犬猫が、このフロリネフを内服する事でみるみる元気になったという報告もあるほど、とても効果があるお薬です。

しかし、このフロリネフはホルモンの役割を果たしますが、壊れた副腎を治療する薬ではありません。

いったんアジソン病にかかると、このフロリネフというお薬は一生飲み続ける必要があります。

フロリネフは、薬価が非常に高く一生飲み続けるというのが大変かもしれません。

もし、犬猫の様子が少しでもおかしいな、変だなと思ったら、少しでも早く動物病院へ行っていただければ早期発見・早期治療が可能になり、内服する薬も少なくて済むかもしれません。

家で様子を見ているだけでは本当の病気は治療できません。

どんな小さなことでも、犬猫に何か気になることがあれば動物病院へ行ってくださいね。

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「フロリネフ」は、個人輸入が可能で動物病院よりも、安価で購入出来ます。

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