犬猫の低ナトリウムの症状とフロリネフを解説

犬猫がなんとなく元気がない日が続くときってありませんか?

しばらく様子を見ていたら、元気になって一安心。

でも、そのままにしておくと、病気の早期発見ができるチャンスを逃しているかもしれません。

その症状は「アジソン病」にかかってしまっているのかも。

今回は、アジソン病とはどんな病気なのか、アジソン病に使用されるフロリネフという薬の詳細についてお話します。

ぜひ参考にしてくださいね。

■アジソン病とは■

アジソン病という名前は、あまり聞きなれないかもしれませんね。

一般的にアジソン病と原因が全く正反対の「クッシング病」は聞いたことがあるかもしれません。

アジソン病もクッシング病も、体内にある重要なホルモンを分泌してくれる器官「副腎」のホルモン分泌の異常が原因です。

副腎から分泌されるホルモンは、副腎皮質と副腎髄質に分かれています。

今回のアジソン病とクッシング病に関連しているのは副腎皮質から分泌されるホルモン。

この副腎皮質から分泌されるホルモンは大きく分けて2種類あります。

1、糖質コルチコイド(コルチゾール)

炎症を抑えたり、たんぱく質を合成したり、血糖値をあげたりして、体をストレスに対抗させる=元気にするホルモン

2、鉱質コルチコイド(アルドステロン)

体の中にある電解質イオンのバランスを整える働きをするホルモン

ナトリウム・水の再吸収を行ったり、カリウムイオン・水素イオンを排出したりする

アジソン病とは、この副腎皮質から分泌されるホルモンが出なくなってしまう病気ですので、元気がなくなって体重が減り、下痢や嘔吐をし、多飲多尿になる…と言った、どんな病気にでもあるような症状が出ます。

しかし、動物病院で血液検査をすると、貧血や脱水、低ナトリウム・高カリウムという結果が出ます。

副腎皮質ホルモンが分泌されないせいで、ナトリウムの再吸収やカリウムイオンの排出が出来なくなるからですね。

また、アジソン病には、急性アジソン病もあります。

アジソンクリーゼという状態なのですが、この状態は重度のショック症状に陥ります。

これは、鉱質コルチコイド(アルドステロン)が無いことによって、ナトリウムの再吸収が出来ずに血液中のナトリウムが減少し、低ナトリウム症になります。

それに伴って、水の再吸収も不可能になるために、体が重度の脱水状態に陥ります。

また、カリウムイオンの排出が出来ないために、心臓の不整脈が出たり、ひどい場合は心停止になることもあったりするのですよ。

■アジソン病の治療■

アジソン病の治療には、この不足してしまったホルモンを補う薬が使用されます。

副腎皮質から出るホルモンは、糖質コルチコイドと鉱質コルチコイド。

片方が不足する場合もありますし、両方不足してしまう場合があります。

どちらの副腎皮質から出るホルモンが不足しているかを突き止めて、お薬で補充してあげます。

1、フロリネフ
これは、鉱質コルチコイド(アルドステロン)の変わりとなるお薬です。

動物病院でその子に合った量の鉱質コルチコイドを有効成分として含むフロリネフを決定し、内服します。

非常に良く反応するお薬なので、昨日までぐったりしていた子が、お薬を飲んでみるみる回復したという報告もあるみたいですよ。

しかし、難点があるのが値段と投与期間です。

原価が高いお薬で、1錠の値段もとっても高めです。

また、治療薬といっても、副腎の機能を回復させるお薬ではなく、分泌不足となったホルモンを補う薬ですので、一生飲み続けるお薬です。

2、プレドニゾロン
これは、糖質コルチコイド(コルチゾール)の変わりになるお薬です。

必要な子もいますし、必要でない子もいますので、獣医さんとの連携が必要です。

低ナトリウムという事で、塩分を取ればいいのでは?と思うかもしれませんが、体内のナトリウムは塩分がすべてというわけではありません。

体内にナトリウムを保持する事が出来ないので、もし塩分を取ったとしても根本的な解決にはなりません。

■最後に■

いかがでしたか?

アジソン病の症状や原因、お薬のフロリネフについてご理解いただけましたでしょうか。

アジソン病は、お薬の値段が高く、一生飲み続ける必要がありますので、病気をよく理解して付き合っていきたいですね。

お薬をきちんと飲めば、非常に良好な生活が送ることができますよ。

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