フロリネフ錠とステロイドの関係 – 副作用を正しく知ろう

キーワード:犬猫 フロリネフ ステロイド

犬猫のアジソン病に使用される「フロリネフ」。
どんな薬なのかご存知ですか?
フロリネフという名前を聞いただけではピンとこない方も多いかもしれませんが、「ステロイド」と聞けばほとんどの方が知っているのではないでしょうか。

今回は、アジソン病に使用されるフロリネフの薬の詳細や、ステロイドとの関係をお伝えします。

■フロリネフとは■

フロリネフとは、有効成分フルドロコルチゾン酢酸エステルを含む、アジソン病の治療用お薬です。

アジソン病の原因は、体の臓器である「副腎」の副腎皮質と呼ばれる部分から分泌される副腎皮質ホルモンが何らかの原因によって分泌が少なくなる・出なくなる病気です。

アジソン病の治療は、副腎を治療するのではなく、副腎皮質ホルモンを人工的に体内に取り入れる事が一般的で手軽に行えるため、フロリネフというお薬を内服します。

アジソン病になると、副腎皮質ホルモンが分泌されず働きません。
副腎皮質ホルモンは多く分けて2種類あります。
1、糖質コルチコイド(コルチゾール)
2、鉱質コルチコイド(アルドステロン)

コルチゾールが、体内の血糖値が下がった時に体の中にある栄養を糖に変化させる「糖新生」を行ったり、たんぱく質異化、脂質の代謝、抗炎症・高免疫、骨形成・吸収促進などの働きを行ったりします。

アルドステロンが、ナトリウムイオンや水の再吸収,カリウムイオンや水素イオンの排泄を行います。

アジソン病は、糖質コルチコイドと鉱質コルチコイドの2種類不足する場合と、どちらか一方だけ不足する場合があります。
動物病院で血液検査を行うと、どちらが不足しているのかが分かります。

このコルチゾールを内服すると、主に鉱質コルチコイドの働きを補ってくれます。
体内のイオンバランスを整えてくれ、塩類代謝作用が慢性副腎不全に高い効果が期待できます。

■フロリネフの副作用■

フロリネフは、犬猫のアジソン病にとても有効です。
ステロイド薬の1つで、効き目がとても強いのが特徴です。
重症の場合の一時的な使用といった使われ方が多いです。

一定期間使用すると、ムーンフェイス(顔がパンパンに膨れる),脂肪の異常沈着(お腹が太る)、効き過ぎると高ナトリウム血症となり、高血圧やむくみを生じることがあります。

また、お薬を急にやめてしまうと、その反動でもっと症状が悪化することがあるので、注意が必要です。

■ステロイドとは■

現在日本で発売されているステロイド薬には様々な種類があります。
フロリネフもステロイド薬の1種です。

でも、ステロイドは薬に使用されていますが、本来「ステロイド」とは何かご存知ですか?
ステロイドとは、化合物の1つの名称です。

そのステロイドの中に、犬猫,人間の体の中で合成されて「ホルモン」として機能してくれる化合物を「ステロイドホルモン」があります。
この体の中で作られるステロイドホルモンを人工的に合成して薬にしたのがステロイド薬です。
ステロイドホルモンの種類は主に3種類あり、

1、男性ホルモン
2、女性ホルモン
3、副腎皮質ホルモン

上記に分けられます。
薬に使用されるのは、この3番の副腎皮質ホルモンだけで、画期的な抗炎症作用を持つことから、世界中で使用されるようになりました。

ステロイド薬の抗炎症作用は、免疫機能ととても深いかかわりがあります。
免疫機能は体が傷ついたりウイルスや細菌などの異物が入ったりしてしまった際に、炎症を起こして体の中に「危険なものが入ったよ!退治しなくちゃ!」と教えてくれます。
その警報を免疫細胞や修復細胞が聞きつけて、異物の除去などを行ってくれることで炎症が治まります。

しかし、ステロイド薬で炎症を抑えてしまう事は、この免疫機能そのものの警報を抑えるという事になってしまいます。

一般的にステロイド薬はどんな炎症を抑える事が可能ですが、それと同時にステロイド薬は犬猫,人間がもともと身体に備わっている免疫機能までも低下させてしまうのです。

薬の中でも使い方を間違えると重大な副作用が起きる難しいお薬です。
しかし、使用量や投与期間をきちんと守れば、即効性のある効果が期待できます。
投与する際は、獣医師とよく相談して、用法・容量を必ず守ってくださいね。

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1本100錠 10000円~ 4000円~

1日1~4錠の投薬を目安に使用し、1本100錠入りで4000円以下にて購入可能です。