アジソン病という病気をご存知でしょうか。
体の中にある「副腎」という臓器から出るホルモンの量が極端に少なくなってしまい、体中の調子が悪くなってしまう病気。
反対に、副腎皮質ホルモンの量が極端に多くなってしまう病気をクッシング病と言います。
こちらの名前の方が聞きなれているかもしれません。
今回は、犬に発症することの多いアジソン病について、どんな犬種がなりやすいのかについてお伝えします。
コーギーでかかってしまった事例も紹介しますよ。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
■アジソン病とは■
アジソン病とは、副腎皮質ホルモンの分泌量が低下してしまう病気です。
副腎は、左右の腎臓の上にある、ソラマメのような形の臓器。
副腎皮質と副腎髄質に分かれ、それぞれ体の調子を整えるホルモンを分泌してくれます。
副腎皮質は、体内の血糖値が下がった場合に、肝臓で糖分以外からグルコースを生成して栄養源とする「糖質コルチコイド」というホルモンを分泌します。
主にコルチゾールというホルモンが関わっています。
副腎髄質は、尿の濃度や水の再吸収、ナトリウムの吸収や水素イオンの排出を行う「鉱質コルチコイド」というホルモンを分泌します。
主にアルドステロンというホルモンが関わっています。
また、この副腎のホルモンは「ステロイドホルモン」とも呼ばれ、免疫反応や炎症の抑制効果もあるために投薬で使用されていたりします。
アジソン病は、この副腎の皮質から分泌されるホルモン量が少なくなる・全くでなくなる病気で、別名「副腎皮質機能低下症」と呼ばれています。
■アジソン病にかかりやすい犬種■
アジソン病にかかりやすい犬種もいます。
アメリカでは、ロットワイラー,スタンダード・プードル,グレート・デーン,テリア種やコリー種が多いとされています。
また、猫よるも犬が、雄犬よりも雌犬に多いと報告されています。
■アジソン病の症状■
アジソン病には急性と慢性に分かれています。
それぞれの症状を見てみましょう。
≪急性アジソン病の症状≫
急に元気がなくなってぐったりします。
ふらつきや転倒などが増え、ショック状態に起こり気絶してしまうこともあります。
急激なストレスを感じた時に発症しやすいと言われていて急性アジソン病(副腎クリーゼ)とも呼ばれています。
≪慢性アジソン病の症状≫
徐々に食欲がなくなります。
嘔吐や下痢を繰り返すことが多く、体重が減って行きます。
多飲多尿の症状も出てきます。
ご飯もあまり食べたがらず、散歩にも行きたがりません。
良くなったり悪くなったりを繰り返すので、少しおかしいなと思っても、良くなっていると勘違いする場合があります。
しかし、このよくなったり悪くなったりを繰り返していくうちにどんどん副腎皮質が破壊されてしまうので、激しい症状が出た場合には早急に対応しないと急死してしまう事もあります。
■アジソン病にかかったコーギーのインタビュー■
犬のコーギーがアジソン病にかかった時のインタビューがあります。
犬の病気インタビュー ウエルシュコーギー アジソン病 参照
(http://matsukun.com/sick20)
アジソン病にかかってから、5年間闘病生活をおくったそうです。
適切な処置と適切な治療を行えば、きちんと寿命を全うすることが可能です。
そのためには、早期発見と早期治療が大切です。
最初のアジソン病の症状では、老化現象のように感じられる項目がたくさんあると思います。
歳を取ったな…で済まさずに、動物病院で健康診断を行って、異常がないかを常にチェックして、病気があれば早期治療を行ってくださいね。
血液検査をすれば、アジソン病を早期発見することができますよ。
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